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Color at the Edge

東京・蔵前のアパレルブランド KASANE / かさね

01 PHILOSOPHY 考え方

色は、 端にだけ 置いていく。

派手にやるつもりはない。でも、地味にやるつもりもない。

服を全部おなじ色にすると、形がよく見えてくる。肩の落ち方、袖の太さ、裾の重さ。色を引くと、そういうものが前に出る。

だから私たちは、色をひとつだけ残しています。襟の裏、袖口の内側、裾のステッチ。着ている本人にしか見えない場所に。

平安の装束に「襲の色目(かさねのいろめ)」という言い方があります。重ねた衣の、端にだけ色が覗く。千年前の人も、たぶん同じことを考えていた。

—— その一色を、私たちは洗朱と呼んでいます。

02 COLLECTION 2026 A/W

メルトンのバルカラーコートを着た男性。肩が落ちた、身幅のゆるいシルエット。
LOOK 01

メルトンのバルカラーコート

ウール 84% / ナイロン 16% 尾州(愛知・一宮)

¥96,800 内側 洗朱

コットンギャバのトレンチコートを着て、煉瓦の建物の前を歩く女性。ベルトを締めた腰の位置が見える。
LOOK 02

コットンギャバのトレンチ

コットン 100% 播州(兵庫・西脇)

¥78,000 内側 洗朱

チェスターコートを着て煉瓦壁にもたれる男性。ダブルの前立てとラペルの返りが見える。
LOOK 03

カシミヤ混のチェスター

ウール 70% / カシミヤ 30% 尾州(愛知・一宮)

¥132,000 内側 洗朱

ロングコートを羽織り壁にもたれる人物。
LOOK 04

ウールギャバのロングコート

ウール 100% 尾州(愛知・一宮)

¥88,000 内側 洗朱

03 FABRIC 生地のこと

いい生地は、黙っている。

尾州と播州、二つの産地としか取引していません。理由は単純で、行って話せる距離だからです。年に四回、工場に行って、織り上がりを手で確かめてから発注しています。

平織りの生地の拡大。経糸と緯糸の交差が見える。
播州織の平織り。番手を落として、あえて目を粗くしています。
畦編みのニット生地の拡大。畝が縦に走る。
畦編み。畝の深さで、同じ糸でも重さが変わります。
白い布を針と糸で手縫いする手元。
裏地の返し縫いだけは、今も手でやっています。
産地
尾州(愛知・一宮)/ 播州(兵庫・西脇)
縫製
東京・蔵前の自社アトリエ、および岩手の協力工場 1 社
差し色
洗朱 #C9442B / 見返し・袖見返し・裾ステッチのみ
修理
購入後 5 年間、袖口と裾は実費のみで受け付けます

04 GREETINGS 代表より

黒の長袖を着て白い壁の前に立つ、KASANE 代表の芦田智。
芦田 智 あしだ さとし / KASANE 代表

どうも、芦田です。

前職はアパレルの生産管理で、十年やりました。工場に行っては「この色、もう少し落とせませんか」と言い続けて、だいたい嫌がられていました。

2016年に蔵前ではじめたときは、二人でした。ミシンが一台と、裁ち台が一台。いまは七人になって、ミシンは四台に増えました。増えたのは、それくらいです。

うちの服は、たぶん一見地味です。店頭で手に取っても、ほかと何が違うのかわからないと思う。袖口をめくったときにだけ、洗朱が出てきます。

その一瞬のために、あとは全部黙らせている。そういう作り方をしています。

白い壁のフィッティングルーム。パイプのハンガーレールにコートとニットが掛かり、左手に姿見が立つ。

05 CONTACT お問い合わせ

蔵前に、店があります。

店舗
KASANE 蔵前
〒111-0051 東京都台東区蔵前 2-14-6
営業
12:00 – 19:00 / 水曜定休
連絡
hello@kasane.example
03-0000-0000

試着は予約なしで大丈夫です。生地の相談だけでも来てください。

コンクリート壁に什器が並ぶ、KASANE 蔵前の店内。